“私はメインバンクに裏切られました。当時、築地で手広く商売を手掛けていた私は、銀行から総額百数十億円を借りていました。しかし、バブルが弾けたため銀行側が「返してくれ」と言ってきたので、残り4500万円くらいになるまで返済していました。その頃すでに中国で漬物をつくる事業を行っていた私は、大根の作付けで金がかかるので別の銀行に貸してもらおうとお願いに行きました。すると、その銀行の人に言われたのです。「木村さんにはお貸しできません」私は驚きました。「そんなバカな!?」と思って詳しく聞いてみると、私は元金も金利も払っていないとして、リストに載っている。しかも、整理回収機構行きだというのです。よくよく調べてもらって、ようやくひどい真相が判明しました。北海道拓殖銀行(当時)が、四千数百万円と新たな借入金の一括返済を求めてきていたのです。私は、そんな求めがあったことさえ知りませんでした。我が社はそれまで、一度として返済を滞らせたことがありません。自分で言うのもなんですが、まさに優良貸出先だったはずです。北海道拓殖銀行とはもろもろありまして、新たに手形の貸し付けという形で金を借りていました。これは年に一回、書き換えをすればあとは借りっ放しでもよい約束のものでした。ところが銀行は突如、女房を偽って一括返済の書類にサインさせたのです。そのやり口もまた、とんでもないものでした。私が海外にいる時に、女房から電話がありました。「銀行さんが来て、手形の書き換えで判子を押して欲しいと頼まれている」と言うのです。私は、手形の書き換えだったら問題ないと思い、家内に「いいよ」と伝えたのです。実はその時の書類に、「一括返済」という文言が入っていたのです。何センチもある分厚い書類の束の中に、ほんの小さな字で。”
— 銀行に裏切られ事業を継続できず 仲間に助けられて生まれたすしざんまい - ライブドアニュース